こんにちは。チミカです!
今回は、ビジネス書「1分で話せ」を読んで、ビジネスライフで人を動かす方法を伝えます!
皆さん、仕事で人を納得させるって疲れますよね?
何に疲れるって、そりゃ人間関係じゃないでしょうか。ルーチンワークなら自分次第ですが、新たな事業や商品開発のプレゼンなど事業を進めるには上司や組織を納得させる説得術というものが必要になってきます。
皆さんの中で「自分に自信があり、人前で話すことが大好き」「話すことが次々と頭に浮かんで、ハッタリ噛ませるのが得意!」「プレゼンで困ったことなどない」という方はいますか?そんな人は稀でしょう。
私も社会人になって20年になりますが、上司の決裁は苦手です。昔は上司から詰められ論破できないことが多々ありました。
そもそも人と話すのが嫌いなので、電話も決裁も大嫌いです。極端に言えばメールとか置き決裁で、「わかんないところがあったら後から聞いて!その回答もメールで返すけどね」的なぐらい嫌です。
しかし、皆さん安心して下さい!この「1分で話せ」を読めば、人を動かすことが出来るようになります。
こんな人嫌いな私でもこの書籍を読んで改善したら、上司等を動かせるようになりましたので、ぜひ同じ悩みを抱える貴方のために送る一冊です!
目次
著者の紹介
伊藤洋一
ヤフー株式会社コーポレートバンジェリスト。Yahoo!アカデミア学長。株式会社ウェイウェイ代表取締役。東京大学経済学部卒。グロービス・オリジナル・MBAプログラム(GDBA)修了。1990年に日本興業銀行入行、企業金融、事業再生支援などに従事。2003年プラス株式会社に転じ、事業部門であるジョインテックスカンパニーでロジティクス再編、事業再編などを担当。2011年より執行役員マーケティング本部長、2012年より同ヴァイスプレジデントとして事業全般を統括。かつて孫正義のソフトバンクアカデミア所属。孫正義にプレゼンし続け、国内CEOコースで年間1位の成績を修めた経験を持つ。
2015年にヤフー株式会社に転じ、次世代リーダーを育成を行い、グロービス経営大学客員教授としてリーダーシップ科目の教壇に立つほか、多くの大手企業やスタートアップ育成プログラムでメンター、アドバイザーを務める。
「1分で話せ」より引用
「1分で話せ」の内容
本書ではその名の通り「1分で伝える」ための話し方を中心に紹介しています。
皆さんも上司から「結論から話せ」はビジネスの基本ですが、では結論とは何なのかといった根本的な問題から、あえて上司に「突っ込ませる」応用的なテクニックまで幅広く取り上げています。
勿論、取引先との商談や、会議での場面など、ビジネスで直面しそうな様々なシーンでの話し方が紹介されてますので凄く実践的です。
しかも、想定場面を紹介する前に「良い例」と「悪い例」が提示され、理解しやすくなっています。
本書の趣旨は「人を動かす」ためということ。その目的を達成するために、根回しからアフターフォローまで、できることはなんでもやるべきというのが、著者の主張です。プレゼンが苦手な人は勿論、自信がある人も、読めば新たな気づきを得ることができる読んでおいて損はない一冊です。
[box class="default box" title="本書のポイント"]
- 目的は「人を動かす」ことにある。「きれいに話す」ことはゴールではない。
- 聞き手をイメージし、反応を想像しながら、話す内容や言葉遣いを準備する。
- 話における「結論」とは、「相手をどこに動かすか」である。
- 話のロジックは1つの結論と、それを支える3つの根拠のピラミッドで作る。
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「伝える」ための基本事項
「話す」とは人を動かすこと
本書では、「人は相手の話の80%は聞いていない」ことを前提としています。
人を動かすためには、1分で「誰に」「何を」「どうしてもらいたい」という構造で話せるように組み立て、伝える必要があります。相手側の理解度、どんなネガティブ反応をするのかといったことまで考え必要があります。
聞き手を具体的にイメージする
聞き手を具体的にイメージできれば、その人たちの反応を想像しながら準備を進めることができ、聞き手にあわせて、話す内容、言葉遣い、話し方などを考えていきます。
ゴールを決める
プレゼンのゴールとは、プレゼンを通して、聞き手に賛成してほしい、意見や問題点を言ってほしい、動いてほしいなど、具体的にどこまでしてほしいのかを決めておくことです。そしてそのゴールを達成するために何をすればいいかを逆算して考えていくのです。
あくまでも「綺麗に話す」「理解してもらう」ことがゴールではなく、「理解した上で何をしてほしいのか」が必要です。
だからこそ著者は、相手を動かすためならなんでもやろうと主張しています。根回し、席配置の工夫、アフターフォローといったアクションも、トータルで設計するべきだと。
私が一番ためになった1分テクニック!
結論と根拠3つのピラミッド型で話す
これは本書を読んだ私も実践してクセにして効果が出た方法です。
話とは、結論は1つですが、根拠は複数あることが多いです。ですから、結論を一番上に、根拠をその下に並べるというピラミッド型で端的に話せば、1分で伝わるという方法です。
基本型の例として「これが結論です。理由はAでBでCだからです」で話は伝わります。この基本型を考える癖をつけておけば、説得力のある話し方ができるようになります。著者は根拠は3で十分だとも言っています。
ビジネスでは「結論を先に話せ」と言われますが、私も昔からそれはわかっていたので、結論から話すのですが、意外に話しているうちに「根拠」と「結論」を混同してしまい、あれ?何が言いたかったんんだっけとなってしまいます。
著者はプロセスは話に必要ないとも言っています。確かに!それ自分でも当てはまってました!結構、「こんなことがありまして、ここまでやってみたんですけど、ここがこうなって、カクカクしかじかと」って具合に。
聞いてる側からしたらイラッとしますよね。企画をプレゼンする場合、「こういう企画である」ではなく「この企画はこうだから売れる」が結論ですから。
根拠はロジカルにする
結論と根拠3の基本型をより伝わりやすくするためには、その骨組みを「ロジカル」に作ることが必要になります。その「ロジカル」とは、意味がつながっているということです。
たとえば、「外出は控えるべき。なぜなら雨が降りそうだからです。」は理解できます。しかし、「スパゲッティー食べよう。雨が降っているから」では意味がつながっておらず、意味不明です。
実は、根拠の中に隠れてしまってるものもあるんです。先程の例で言えば、「雨が降っているから外出せず、家の中でスパゲッティを食べよう」という流れが隠れてしまっています。
聞き手にイメージさせる
ロジカルの流れも重要ですが、聞き手の感情を揺さぶるためにも、聞き手の想像力をかき立て、頭の中にイメージを作らせることが重要になってきます。
たとえば、マンションを売る営業マンのセリフとして、
[box class="default box" title="A案"] 「駅から3分。公園も近い閑静な住宅街の物件です」[/box]
[box class="default box" title="B案"]「木や花の多い公園が近いので、小さいお子さんがいらしたら、喜びますよ」[/box]
B案であれば、「朝、はつらつと自宅を出て、駅に向かう自分のイメージ」や「奥さんが子どもと、敷地内にある公園で、笑顔で遊んでいるイメージ」などが頭の中に生まれ、「買いたい」と思いますよね。
イメージしてもらうために最もシンプルな方法は、言葉で説明するよりも、ビジュアルである写真や絵、動画を使うと一層効果的です。ビジュアルがない場合は、「たとえば」と具体的な事例を示すのもありです。
このように、ロジックで左脳に、イメージで右脳に働きかけて、聞き手を動かすことができるようになりますよ。
上司から詰められたらどうする?
まずは落ち着いて相手の質問を理解しよう
会議や決裁などで急に意見を求められたとき、頭が真っ白になってしまって、何も言えなくなってしまう人は多いと思います。そのときに大事なのは、まずは落ち着いて相手が何を質問しているのかをよく考えることです。
そしてその質問に対して「Yes/Noで答えればいいのか」「アイデアを聞かれているのか」「問題点を聞かれてるのか」をとらえましょう。私もそうですが、上司から質問されると、責められて怒られているような感覚になってしまいます。しかし、この時点では、論破することまで考えず、答えまで考えなくてもいいです。聞かれたことを把握し、どのような形式で答えるのかを整理することです。
答えのピラミッドを作ろう
相手の質問が理解できたら、次に、答えのピラミッドを作りましょう。結論を決め、根拠を3つ加えて、具体例を1つ以上入れれば完了です。
「YES/NO」を聞かれているならば、最初に「YES」か「NO」かを伝え、その理由と具体例を添えましょう。アイデアを聞かれているならば、アイデアを伝えた上で、理由と具体例を述べましょう。
ここで、本書を読んだ私も「なるほど!」と思ったテクニックで今もよく使う方法があるので紹介します。意見を言うとすぐに否定する上司もいますよね?そういう上司には、あえて「ツッコミどころ」を用意しておくテクニックです。
たとえば、主張と根拠のピラミッドの「根拠」の中に、あえていい加減なものを1つ入れてみる。すると、上司はすぐさまそこを指摘してくると思います。そこで
「おっしゃる通りですよね!うわー気づかなかった。うわっ、マジで。マジかよ。ゴイスー。さすがですねー!あざーす!」
と賛同する素振りを見せつつ、すかさず用意してあった別の根拠に入れ替えます。こうすれば、相手を立てつつ、自分の思った通りの方向で進めていきやすくなるというなんとも汚いやり方です。
声のトーンも大切
実は、声のトーンも重要で、プレゼンする側が自信に満ち溢れたように話すのと、自信なさそうに、面倒臭そうに、だるそうに話すとでは大きな差が出ますよね。
自分が発する言葉の1つひとつにどんな意味を込めたいのか、明確にイメージしながら話すと、自然とトーンが変わってくると著者は主張しています。「殺すぞコラ!」的な迫力も大事です。
伝える力は、何度も繰り返してトライしなければ上達しません。私も本書を読んでから、繰り返し実践し、失敗してはの繰り返しで、だんだんと要領が掴めてきてプレゼンも成功するようになってきましたよ!
「1分で話せ」の勧め!
いやー、私も大変この本は実務に役立ちました!本書では「良い例」「悪い例」が具体的に提示されている他、上司への提案の仕方、取引先との商談など様々なシチュエーションでのテクニックが記載されています。
内容も非常にシンプルで理解しやすく、実践しやすい内容であること間違いなしです。今回は、私も実践してみて効果のあった簡単な基本型に絞ってご紹介させていただきましたが、他にもまだまだありますよ!汚いテクニックが!(笑)言い方間違えましたね。実践的テクニックが!ビジネスパーソンなら、間違いなく役に立つ一冊です。
それでは最後に基本型でお勧めします。
[box class="glay_box" title="本書の勧め"]皆さん「1分で話せ」は読みましょう。(結論)
読んだ方がいい理由は3つあります。一つ目は、シンプルに話すことができるようになります。(根拠1)
2つ目は、人を動かすことができるようになり、仕事がうまく行きます。(根拠2)
例えばプレゼンで上司を納得させることができます。
3つ目は、仕事だけでなく人生に活かせます。(根拠3)
例えば嫁との痴話喧嘩、小遣いの交渉に役立ちます。(私の話です笑)[/box]